仮想ルータ構築 3(vyos・open-vm-tools)

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open-vm-toolsのインストール

open-vm-toolsのインストール

現在公開されているrolling版vyosにはopen-vm-tools(VMWare ToolsのOSSバージョン)が実装されておらず、ESXiコンソールからゲストOSの停止として仮想マシンを停止することができなくなっています。

昨年11月のバージョン(vyos-1.5-rolling-202411260813-generic-amd64.iso)ではopen-vm-toolsが組み込まれていたので、ここ数か月の間に外してしまったようです。

仮想ルータにopen-vm-toolsがインストールされていなくても直接ログインしてshatdownコマンドで停止することは可能ですが手間がかかってしまうためdebianのサイトからopen-vm-toolsをダウンロード、インストールします。

1.まず、ESXi筐体が接続されている室内のルータ(物理ルータ)にESXi内部のネットワークへの経路情報を追加します。管理ネットワークで使用しているクラスBのネットワークアドレス全部(172.16.0.0/16)の宛先をESXiゲートウェイの外部アドレス(192.168.11.200)に設定します。

2.すべての仮想ルータで以下のコマンドを実行、open-vm-toolsをインストールします。

sudo su –
echo “deb http://deb.debian.org/debian bookworm main contrib non-free” > /etc/apt/sources.list.d/debian.list
sudo apt update
sudo apt install open-vm-tools
sudo systemctl enable open-vm-tools
sudo systemctl start open-vm-tools
sudo systemctl status open-vm-tools

3.ESXiコンソールから仮想マシンが停止できることを確認します。

4.物理ルータからESXi内部のネットワークへの経路情報を削除します。

クライアント接続用仮想ルータの外部接続設定削除

ESXiでクライアント接続用仮想ルータのブラウザコンソールを開き、vyosユーザでログインしてルーティング設定とインターフェース eth3を削除します。

【クライアント接続用仮想ルータのブラウザコンソールで実行】
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
# 現在のインターフェースを確認
show interfaces

# 編集モード移行
configure

# ルーティング設定確認
show protocols

# スタティック・ルート削除
delete protocols static

# コミット
commit

# スタティック・ルート削除確認
show protocols

# インターフェース eth3削除
delete interfaces ethernet eth3

# コミット&セーブ
commit
save

# 編集モード終了
exit

# インターフェースeth3に IPアドレスが割り当てられていないことを確認
show interfaces

# クライアント接続用仮想ルータ停止
sudo shutdown -h 0

クライアント接続用仮想ルータの仮想マシンが完全に停止したら ESXiでクライアント接続用仮想ルータの仮想マシン編集画面を開き、「ネットワーク アダプタ 4」を削除して設定を保存します。

管理ネットワーク構築はこれで完了です。次回から本番サイトの構築です。

仮想ルータ構築 関連ページ
1.構成概要、OSインストール
2.vyos設定
3.vyos・open-vm-tools

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